Message

伊藤剛史

私達の目指している事はただひとつ、京友禅の未来です

 現在、着物業界は衰退の一途を辿っています。職人の高齢化、後継者問題、消費者の方が加工技術を解らないことで、加工原価がかかっ ていない商品に高額な価格を付けて販売する。
 こうした変数の多い多元方程式を解くには、これまで業界では「常識」とされてきたことすべてを、あらためて見直す必要がありそうで す。では「常識」とは何なのか。それは今日まで気付きあげた生産体制であり、流通の仕組みであり、販売体制です。一流の職人の手によ る京友禅が、仕入れ(小売店)側の言い値で売れ、誰もが潤い、ウィンウィンの関係が継続した時代なら、その常識も通用したのでしょう。 つまり常識そのものが悪なのではなく、今まで常識とされたことが、もはや時代とそぐわなくなったというのが順当な見方なのではない でしょうか。

 京友禅という素晴らしい伝統工芸品を後生に伝えるには、業界全体の近代化が死活的に重要だということです。

「ZONE」は、今まで数々の問屋さんに商品を卸して来ましたが、大事な事は、一流の職人を抱え、尚かつその過程の中で、私が選抜した 織元や生地デザイナー・型染職人・染匠が何人もいる事です。

現チームは、常に新しいコンセプトに応えられるメンバーであり、京都の中で優秀な職人との物作りの経験値があるメンバーで構成され ていると自負しています。 私の持つアイディアを唯一具現化できるメンバーであり、そのチームが制作する商品は、既に他メーカーで模倣され、ヒットを生み出して いるほどの実績を残しています。

これからの時代、従来の古典ベースにとらわれないマーケティングデザインが重要な時代です。 なので、新しい感覚のデザイナーや技術者を、受け入れて行きたいと思っています。 協業スタイルになった今こそ、新しいお客様に本物の着物、そして京友禅を手に取ってほしいと、心から願っています。

伊藤剛史 Ito Takeshi

ZONE プロデューサー
京呉服 不二屋 代表取締役社長
立命館大学文学部京都学専攻特別講師
早稲田大学人間科学学術院非常勤講師


1964年生まれ。
1994年までアウトドアウェアー・メーカーのデザイナーMDに従事。 ブランドを立ち上げ、OEMなど様々な経験をする。
1995年 祖父の呉服店を継承。京友禅専門オリジナルブランド「京呉服 不二屋」創業。 自らデザインしたオリジナル商品を制作販売。
2009年 京友禅の企画・製作集団「ZONEきものデザイン研究所」を設立。 京友禅ならではの分業制を活かした新しい制作システムの構築を、優れた職人集団とともに取り組む。ZONE(伊藤)のデザイン着物が全国の小売店に渡る。
2013年 立命館大学アートリサーチ・センターとの産学連携協働プロジェクトにより、友禅型や手描き技法を凝らした若冲着物の制作に着手。「若冲プライスコレクション着物」の始まりとなる。
2014年 ZONEのビジネスモデルが(公財)東京都中小企業振興公社の推進事業として選出。 ロサンゼルス郊外にあるジョー・D・プライス邸に出向き、若冲プライスコレクション着物の制作販売認定を直接受ける。
2015年(株)大丸松坂屋百貨店が全国から外商部門の上得意客を集めて開催する「貴賓会」に参加。着物・帯など約140点を発表。
2016年 業界初、京友禅に品質保証となるARシステムオリジナルアプリ(ZONEきものAR)開発に、「東京都ものづくり・商業・サービス革新補助金」の認可を受ける。

Access



ZONE きものデザイン研究所
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南 1-24-7
(京呉服不二屋 内)
Tel.03-3311-1653
Fax.03-3311-1653